2022/シングルチャンネル・ヴィデオ、サウンド /8分19秒
第2回茨木映像芸術祭入選
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モバイルメディアの普及等によって、どこでも映画を観られる世の中となった。
しかし、映画は上映される空間と、鑑賞者の身体なしでは存在できないという事実は変わらない。
映像・空間・身体の連関の中で、映画という出来事は立ち現われる。
出来事としての映画は、何かが変われば途端に全体が失われる、一回性の経験だ。
本作は、①映像を経験する身体がかつて在った映画館跡地、②その映像を観る身体、③それらの映像を観る本作の鑑賞者という三層構造を通して、空間的かつ身体的な映画経験の在り処を探る試みである。
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